よりよい日々を

毎日がよりよい日々になるように。本・美術・手芸・素敵なモノや街のスポットについて書いています。

「ランベルマイユコーヒー店」原画展&ギャラリートークに行ってきました。

「ランベルマイユコーヒー店」(ミシマ社)は

京都の老舗喫茶店「六曜社」の

マスターであるオクノ修さんの名曲に触発され

画家のnakabanさんが絵を描いた絵本です

 

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その原画展が、渋谷のBunkamura「ナディッフ・モダン」であり

その最終日にお隣の「ドゥ マゴ パリ」でギャラリートークが行われました


著者のnakabanさん、装丁を担当されたデザイナーの横須賀拓さん

文筆家の甲斐みのりさんによる鼎談でした

 「六曜社」のこと

横須賀さんと甲斐さんは、「六曜社」の常連さんで

マスターのオクノ修さんの魅力を熱く語られていました

 

「六曜社」という喫茶店を、この絵本を読むまで私は知らなかったのですが

トークの際に配られた資料で

高野悦子「二十歳の原点」に出てくる

「ろくよう」が「六曜社」のことだと知りました

 

高野悦子の時代よりずっと後にも

横須賀さんや甲斐さんのような方々が「六曜社」に集ったように

nakabanさんが「ドゥ マゴ」を引き合いに出してお話しされていましたが

「六曜社」は文化を生み出す場所としてあったんですね

 

その他、印象に残ったことをいくつか

「六曜社」を愛する方が多いことや

喫茶店のマスターであるオクノ修さんが作られた歌の中で

コーヒーの歌が「ランベルマイユコーヒー店」の他にないことから

nakabanさんは絵本を出すことが畏れ多く感じるなどして

刊行するまでに10年以上かかったとのこと


他にも、元の曲が短く、「コーヒー」という大人向けの題材であることも

絵本としてどうなんだろうという迷いがあったと伺いました

コーヒーの液で描く?

また、nakabanさんは最初、コーヒーで絵を描こうとしたとのことで

コーヒーの液で描かれた「ランベルマイユコーヒー店」の絵を拝見することもできました

結果として採用されませんでしたが

新しい水墨画みたいで面白いなと思いました

 

yoriyoihibiwo.hatenablog.com

 いつか京都に行ったときに、「六曜社」に行ってみたいです。